最新情報 RSS
 全 90 件中 [11-20件目]
2021/03/12東日本大震災 復興支援報告
2021/03/11四国大学ボランティア参加
2021/03/11定休日のお知らせ
2021/03/11事務局通信~ハンディを持ったメンバーによるアナログレジ
2021/03/07作業所事業所連絡協議会研修会
2021/03/02代表通信~障害と障がいと障碍
2021/02/26消費税の総額表示が義務化されます
2021/02/20事務局通信~中央が上、地方は下
2021/02/19四国学院大学から見学
2021/02/16代表通信~講演会報告
投稿日:2021年02月05日

事務局通信~東京中心の情報発信

 週末は少し暖かくなりそうな徳島。外出自粛の影響もあってか、お客様もそれほど多くはありません。
ぬいぐるみが売場に所狭しと並んでいます。定価千円以上のぬいぐるみが百円で買えたりするので、以前は海外から働きに来られている方がまとめ買いされたりしていました。お孫さんのために買っていかれる方も時々おられます。ディズニー、アンパンマン、スヌーピー、ポケモンなど、いろいろあります。
 地元の徳島新聞(朝刊世帯普及率63.19%(2020年4月現在)で、「コロナの現場」というタイトルで徳島の事例を綴った記事が連載されています。実際に陽性と判明された方や検査では陰性だったのに中傷被害を受けた方をはじめ、陽性判明者の立ち寄り先として「注意喚起を目的として」公表された店舗・飲食店、クラスターが発生した介護施設など、様々な事例が取り上げられています。
 実際に病にかかることでの大変さに加え、人間の不安心理によっておこる様々なことの大変さを改めて思います。とりわけ県知事の発言によって県民の不安心理が増幅されていくケースが幾度となくあり、県外ナンバーの車に対する目線が厳しくなり「徳島県内在住」と書いたステッカーまで必要となるような悲しい事態も、発端は知事の発言でした。注意喚起と言いながら、結果的には不安を煽り、差別や誹謗中傷を助長することとなりました。
 徳島は関西圏の大学に進学を希望する高校生も多く、「ウィルスをもらってきたらどうしよう」と県外での受験に不安を抱く方も少なくないと思います。万一陽性と判明した場合は「大阪の大学を受験したことが原因と考えられる」といった発表をされる可能性が高く、「何でよりによってこんなときに大阪の大学なんか受けたんや、徳島の大学でええやないか」みたいな中傷を受ける可能性も否定できません。
 
 「国民が一体となって」「国民が一丸となって」という言葉を見聞きすることがありますが、地域差を無視して一律に網をかぶせることには無理があります。直近の1週間の10万人当たり陽性判明者数を見ると、東京の33.25人に対し、徳島は1.37人と約24倍の差があります。病床使用率は東京の72%に対し徳島は19%、重症病床使用率は東京113%、徳島12%、感染経路不明割合は東京51%、徳島は18%。感染の状況は東京と徳島とではかなり異なりますが、テレビのニュースやワイドショーで東京にスポットを当てた報道が繰り返され、連日のように「医療が逼迫している」「すでに医療崩壊が起きている」「入院を希望してもできず自宅療養中に亡くなるケースも出ている」「救急車が1時間半、30の病院から救急患者の受け入れを断られた」などと伝えられると、徳島では徒に恐怖心が煽られて過剰な自粛をもたらし、経済の萎縮を招きかねません。
 「感染拡大には一定の歯止めがかかった」として、GOTOトラベルキャンペーンの対象に東京が加わり、GOTOイートキャンペーンもスタートした昨年の10月1日、東京の陽性判明者数は234人/日でした。10万人当たり陽性判明者数は、旅行や会食の積極的な後押しが始まった当時の東京よりも、今の徳島の方がはるかに少ないです。もちろん決して「新型コロナウィルスは大したことない」「徳島は大丈夫」ということではありません。高齢者が多く、医療資源に乏しい徳島において、感染防止対策は必要不可欠です。とりわけ高齢者施設や病院でクラスターが発生するとその影響は甚大です。
 しかし「日中も含めた外出の自粛」といった要請は緊急事態宣言地域を対象としたもの、とりわけ首都圏などを念頭に置いたものであり、徳島の人は、きちんと感染予防対策をとっていれば、県内や宣言対象外の県・道への往来、買い物、会食、旅行などを行っても問題ないということになっています(そうは言ってもさすがにカラオケや居酒屋でどんちゃん騒ぎをするようなリスクの高い行動は回避した方がよいかとは思いますが)。

 県知事が大人数の会食に参加したことについて県民から強い批判を受け、当初は「感染対策を行って実施されたことについては問題がないものと認識している」とコメントしたものの、最終的に謝罪に追い込まれました。徳島県の現状に鑑みれば、県知事の当初のコメントは決して間違っていなかったと思いますが、県民が必要以上の自粛を強いられていることを背景として、「県民にはやるなと言っておきながら自分たちがやるとは何事か」と批判が強まったのかもしれません。
 東京の人は外出の自粛が必要だけれど徳島の人は自粛しなくてよいというのは不公平だという見方もあるかもしれませんが、本をただせば、人も物も金もすべて東京に集める一極集中のあり方に問題があるのだと思います。昨年3月に全国の小中高校が一斉に休校となりましたが、陽性判明者が実質的にゼロだった徳島でその必要はなかったでしょう。しかし東京は休校だが徳島は通常通り、とやると必ず不満が出るため、一律にやれば文句はないという判断があったのだと思います。

 徳島県を放送対象地域とする四国放送というテレビ局があります(ラジオ放送も行っています)。夕方は独自のニュース番組が放映されていますが、朝はZIP、スッキリ、といずれも日本テレビが制作した東京発の番組を流しています。以前はおはようとくしまという四国放送独自の番組があったのですが、11年前に終了しました。
 もちろん運営的な問題もあるのかもしれませんが、東京中心でない報道がもっと増えてほしい、と思う今日この頃です。
>>トップへ戻る
特定非営利活動法人(NPO法人)太陽と緑の会