20071027日 (土)

事務局通信 その15 平成19年10月27日

ここ5、6年くらいの間に徳島でもリサイクルショップさんが一気に増えてきた感があります。これらのお店は通常、程度のいいものを買い取り、店舗の維持経費、人件費に利益を上乗せした価格で販売する、というスタイルをとっています。
 これらのお店に売りに行ったことがある方はご存知かと思いますが、どんな品物でも買い取ってくれるわけではありません。例えば、電化製品であれば製造から5年以上たったもの、PSEマークのないもの、大きなキズ・汚れがあるものは、ビンテージ品を除き、買い取ってもらえないことが多いです。その他、店によって多少の差はありますが、贈答品・食器・タオル・シーツ類は新品のみ、ノーブランドの衣料品は購入後1年以内のもの、ノーブランドのくつ・バッグは新品のみ、シーズンオフの衣料品はダメ、など様々な条件がついてきます。
 裏を返せば、こうした条件に当てはまらない品物は、たとえまだ十分に使えるものであったとしても、すべてゴミとなります。他に使って下さる方が見つからなければ、行政が税金でもって処分をすることになります。もったいない話です。
 太陽と緑の会では、こうしたリサイクルショップさんのルートからこぼれ落ちてしまった品物の数々も引き取り、リユース・リサイクルにつなげてきました。太陽と緑の会は23年前、不用品・資源ゴミのリユース・リサイクル事業を開始、年間約1000トンの不用品・資源ごみを無料で回収し、約8割をリユース・リサイクルにつなげてきました。徳島市の家庭系ゴミ排出量は年間7万3238トン、ゴミ処理経費は3万5882円(平成16年度・徳島市生活環境課作成資料)となっており、裏を返せば、ゴミ排出量の約70分の1相当の不用品を引き取り、年間約3588万円の行政コスト削減に貢献していることになります。
 同時に、太陽と緑の会のリユース・リサイクル事業は、様々なハンディを持った人達の就労訓練の場、ボランティア育成の場にもなっており、障害者地域福祉や社会教育の分野とリンクさせているところが一味違うところです。
 微力ではありますが、これからも「まだ使えるのにもったいない」という思いと思いをつなげていけたら、と思います。