200796日 (木)

体験ボランティア2007

 8月23日〜27日 体験ボランティア2007を実施しました。一昨年2月に火災で事務局・作業所兼店舗の建物が全焼したため、建物の再建、事業の再構築を最優先とし、体験ボランティアは2年間休止させて頂いていましたが、今年度、3年ぶりに復活させることができました。通算16回目の開催となる今回は、東京から草薙さん(30代)、徳島から庄司さん(20代)の2名が宿泊も含めて全日程参加しました。
 初日のオリエンテーションでは事務局・作業所兼店舗の新館と作業倉庫の建物・設備の案内の後、太陽と緑の会の事業の概要説明を、プロジェクターを使用して2時間に渡り行いました。今回のワーカーさんは2人とも当会の事業への関心が高く、活発な質疑応答がなされました。
 日中のワークは、ワーカーさんの希望により3日間ともリサイクルワークとし、リサイクル作業所における不用品・資源ごみのリユース・リサイクルを体験して頂きました。作業所メンバーさんとスタッフとトラックに乗って一般家庭を回る不用品の回収作業、資源ごみ及び不燃・可燃ごみの積み込み・搬入など、ワーカーさんが日常では体験できないこともして頂きました。
 ワークの後は、月の宮共同生活棟で、生ゴミ、ふん尿、生活排水を養鶏・畑とリンクさせて活かす循環型生活を実際に体験しつつ、共同生活メンバーや青年長期ボランティア他とともに共同生活を行って頂きました。
 月の宮生活棟における夜のプログラムは、初日は火災から再建までのテレビ報道番組を編集したDVD鑑賞、2日目は財団法人盛岡市民福祉バンクの記録映画「風とゆききし」(柳澤寿男監督)、3日目は愛知県知多市を舞台とした記録映画で、当時20代後半だった杉浦の作業所指導員としての活動の様子も映る「そっちやない、こっちや」(柳澤寿男監督)のビデオ鑑賞会を行いました。3日目の映画会では当会作業所の通所メンバーも3名参加、うち2名は生活訓練を目的として月の宮生活棟に宿泊しました。
 最終日は共同生活メンバー、スタッフ、青年長期ボランティアが参加して、ささやかながら、お別れ会を行いました。太陽と緑の会の初期にボランティア会員として活動した山田さんもご夫妻でお越し頂き、太陽と緑の会創設者の近藤文雄が病院長を務めていた国立西多賀病院を舞台とした筋ジストロフィー症ドキュメンタリー映画「僕の中の夜と朝」の16ミリフィルムによる上映を行いました。また火災に遭う前の平成3年から16年にかけてのテレビ報道映像を鑑賞し、太陽と緑の会の活動の軌跡を振り返りました。ワーカーさんからは、運営や今後の方向性についての質問もあり、夜中の2時半まで語り明かしました。