20061031日 (火)

事務局通信 その6

「もっこす元気な愛」(監督 寺田靖範 ナレーター 辛 淑玉)という映画が、11月19日(日)午後2時より、徳島市内の徳島県障害者交流プラザで上映されます。
「もっこす」とは熊本の言葉で「頑固者、意地っぱり」、頑固で反骨精神の旺盛な熊本人気質を言い表した言葉です。倉田哲也さんという、脳性マヒのために両腕にハンディを持つ39才の男性と彼を取り巻く人たちとの関わりを描くドキュメンタリーです。足で操作しての運転免許取得への挑戦、3DKの一軒家「共生ホーム・元気」における友人との共同生活、6才年下の女性との出会い、そして結婚への決意と、ドラマが繰り広げられます。
倉田さんは熊本県の「くまもと障害者労働センター」の代表として16年間活動してきました。同センターは昭和60年に小規模作業所として始まり、平成15年に小規模通所授産施設となって現在に至っています。
スポーツライターの乙武洋匡さん、画家の山下清さん、作曲家の大江光さんのように特別な才能を発揮する生き方もありますが、このような生き方ができる人はほんの一握りに過ぎません。むしろ、大多数の人は「街で暮らし、働く」という当たり前のことすら難しい、世間の現実があります。
 当たり前のことを当たり前にやるために歩んできた倉田さんの生き方は、ハンディを持った「普通の」人の生き方について示唆するところがあるように思います。
 特別な才能がなくてもいい、障害を乗り越えなくてもいい、障害者だから人一倍努力しなければいけないということではない。ハンディのあるなしに関わらず、自然体で生きることのできる世の中になればいい、と思います。
 ハンディのある人にとって生きやすい街は、ハンディのない人にとっても生きやすい
 あなたはどう思いますか?
 映画のチケットは前売り券大人1000円(当日1200円)、小・中・高生500円で、太陽と緑の会事務局でも販売しています。