200698日 (金)

事務局通信 その2

 環境省の一般廃棄物処理事業実態調査の調査結果によると、平成16年度の一般廃棄物にかかる処理費及び維持管理費(建設改良費等は含まない)は年間約1兆5400億円、国民1人当たり(総務省発表の推計人口を使用)1万2068円になります。都道府県別に見ると、県民1人あたりのごみ処理費が最も多いのは東京都で1万5913円、続いて徳島県1万5597円、大阪府1万5093円、京都府1万5076円、奈良県1万4589円となります。逆に最も少ないのは山形県で7511円、その他福島県、宮城県、長野県なども少ないです。もちろん処理方式の違いや地域の特殊性もあるので単純な比較はできませんが、当会の活動する徳島県でもゴミの減量化及びゴミ処理費の削減は最重要課題となっています。
 ゴミを減らすためには、一般的に3R、つまりリデュース(ごみをできるだけ出さない)、リユース(使えるものはもう一回使う)、リサイクル(もう一回資源として再生する)の優先順位で廃棄物を処理する、ということが言われています。最近はリフューズ(ごみになるものを拒否する)、リペア(壊れても修理して使う)、も加えた5Rの方がよいという意見もあります。
 太陽と緑の会では、22年間、年間300日を越すの活動の中で、約2万トンの不用品・資源ゴミを無償で引き取り、約1万5千トンをリユースもしくはリサイクルにつなげてきました。活動を始めた頃は、リサイクルなどというしゃれた言葉よりは廃品回収という方が一般的でしたが、今ではリサイクルショップさんもかなり増え、いらなくなったものを売りに行く、というスタイルも普及しつつあります。ただ、売りに行かれた方はご存知かと思いますが、数ある不用品の中で、買い取ってもらえない、つまりリサイクル経済ルートからあぶれてしまうものが、実際のところかなりあり、こういったものは結局ゴミになってしまいます。
 太陽と緑の会でリユースされている不用品の多くはこうしたあぶれてしまったものたちです。儲からないからといって切り捨てるのではなく、できるだけリユースにつなげていきたいと考えています。それがひいてはゴミの減量化になるからです。中にはブランド品のようなものを提供して下さる方もおられますが、これはむしろ当会に対するご寄付であると考えています。