■ 2003年6月22日 (日) |
業者の方のご利用について
太陽と緑の会では一般市民の方から頂いた様々な不用品をリユースしています。少しでも多くの品物をリユースにつなげたいとの思いから、価格設定も通常の中古品価格相場より安くしています。 そのせいか、転売を目的として買いに来られる業者の方も少なくありません。例えば、古書、おもちゃ、食器、着物、レコード、その他こっとう品などを目当てに、多い方ですと、1日に2回とか3回来られる方もいます。 太陽と緑の会では基本的に業者の方はなるべくご遠慮頂きたい、という方針を打ち出しています。業者の方と言っても様々ですので、業者の方はすべてお断り、とまでは言いませんが、中には目に余る行動、節度のない買い方をされる方もおられるので、このように申し上げています。 先日もこんなことがありました。お電話を頂いて、不用品の回収にお伺いすると、その方は段ボール箱に古本をつめて出されました。 「古本屋にも見積もりに来てもらったが、これはいいがあれはだめだ、とうるさい。お金になるものは買い取るが、そうでないものはタダでもいらん、というのが気に入らん。おたくは本なら全部引き取ってくれる、というから、おたくに出すことに決めた。活用して下さい。」 この方は蔵書の目録も渡し、このように言われました。この仕事をやっていてよかったと思える瞬間です。 しかし、こうして頂いた本を持って帰り、トラックから下ろすや否や、3名ほどの業者の方が集まってきます。買い物かごを古本で埋め尽くし、レジまで持って来られます。 確かに中古品の場合、同じものは2つとありませんから、早い者勝ちになってしまうのは致し方ないことです。業者の方も生活がかかっていますから必死です。 しかし、このような行動は、品物を出された方の思いとは相反するものです。また、仕事の帰りに太陽と緑の会に立ち寄って古本を探すことを楽しみにしておられるような市民の方も、決して快くは思っていません。 「誰が買おうと、売れるんだからそれでいいじゃないか。買ったものをどうしようとその人の勝手だ」というご意見もあります。しかし、それは太陽と緑の会のNPOとしての活動理念に反します。 このような話をその業者の方にもさせて頂いたところ、多少は伝わったようでした。 |