最新情報 12月7日

宿泊研修

 12月3日、4日、徳島県福祉基金より20万円の助成に太陽と緑の会の自己資金を合わせ、在宅福祉活動向上事業の一環として、宿泊研修(障害者地域共同作業所福利厚生事業)を行い、作業所メンバー、スタッフ、ボランティア計26名が参加しました。ハンディを持ったメンバーの社会参加及び親もとを離れた宿泊トレーニングを目的としたもので、メンバー含む全員による討議の結果、徳島県北部の鳴門で行うことに決定しました。
 初日、宿泊する鳴門グランドホテルの送迎マイクロバスと太陽と緑の会の軽ワンボックス車の2台に分乗し、午後1時30分、出発。約50分で鳴門公園に到着。
 体重120キロのメンバー足田君は今回移動に特注の車椅子を使用。メンバーや一年間ボランティアの山村君が交替で押して歩きました。
 最初は渦の道の見学。大鳴門橋下の補剛桁の空間に設置された約450メートルの遊歩道を往復する、というもの。海面から45メートルの高さにあり、遊歩道上の随所に設けられた眺望ガラスから真下の海面の様子がよく見え、スリル満点でした。残念ながら渦潮は見られなかったものの、後日メンバーの感想を聞いたところ、渦の道がよかった、との声が多かったです。
 次はエスカヒルの見学。ガラス張りのチューブの中を全長68メートル、高低差34メートルという東洋一を誇るエスカレーターに乗って昇り、終点から階段を上ると360度の大パノラマが待っていました。大鳴門橋、鳴門海峡が眼前に迫り、メンバーもしばし見とれていました。
 再び2台に分乗し、午後4時30分、鳴門グランドホテルに到着。定員6名の和室5部屋に分かれ、荷物整理の後、大鳴門橋、鳴門海峡を見渡すことができる最上階8階の展望大浴場で今日一日の汗を流しました。
 午後6時30分より夕食。鳴門と言えば鯛が有名です。鳴門海峡の急流でもまれ身の引き締まった鯛を生かした料理を初め、海産物中心のメニューにメンバーも大感激。食後は2時間ほどカラオケで盛り上がりました。
 翌日は、大鳴門橋架橋記念館エディを見学。渦潮の起こる仕組みや橋の構造について学習。ホテルで昼食をとり、2台に分乗して国府へ向かいました。
 途中ドイツ館を見学。第1次世界大戦時、中国の青島より移送されたドイツ人俘虜の一部約1000人が過ごした板東収容所について学習。日本で初めてベートーベンの「第9交響曲」が演奏された時の様子を再現したシアターなどもありました。
 午後3時過ぎ、太陽と緑の会リサイクル作業所到着。実りある宿泊研修となりました。