最新情報 7月28日

中間支援組織推進協議会

 7月23日午後6時より、徳島市内(レストランガス灯)にて、「第2回中間支援組織の社会開発に関する推進協議会」が開催され、NPO関係者ら14名が参加しました。中間支援組織3ヶ所のヒアリング報告、アンケート調査の概要説明、とくしまNPO連絡会議ウェブサイトについての検討などを行ないました。

 徳島県では、個別的に見れば、すでに異分野交流を積極的に進めている所もありますが、福祉は福祉、環境は環境、国際協力は国際協力、というように、活動分野ごとの連携のウェイトが高く、環境のNPOは福祉のNPOのことはあまり知らない、その逆もまたしかり、といった状況がありました。
 昨年12月の第1回とくしまNPOフォーラムの開催を機に、活動分野を超えたつながりの模索が広がりを見せています。9月14日に「とくしまNPO連絡会議」が正式に発足し、「第2回とくしまNPOフォーラム」(12月開催予定)の開催に向けた準備作業も始動します。
 そのような状況を踏まえつつ、徳島ではどのような中間支援組織が必要なのか、といった議論を行なっているのが「中間支援組織の社会開発に関する推進協議会」です。  中間支援組織とはNPO、市民、行政、企業との間に立って、ネットワーク作り、情報の収集・提供、研修・相談、調査研究・提言といった活動を通じて、市民社会の確立・発展を目指すものです。全国36都道府県に約150の中間支援組織が設置されており、設置運営形態は公設公営、公設民営、民設民営の3種類があります。
 一部のNPO間でお互いの顔がようやく分かり始めた現在の段階でこのような議論を始めるのは時期尚早ではないか、そもそも中間支援組織など作る必要があるのか、という考え方がある一方で、今のうちから検討を進めておかなければいざ必要となったときには間に合わない、といった意見もあります。コーディネート活動は個人でも十分できる、という見方もあれば、組織というバックがなければ信用の面で弱く、できることにも限りがある、という考えもあります。
 私個人の意見としては、中間支援組織の必要の有無や設置運営のあり方についての議論を通じて、NPO活動の将来図を描いていくことは意味があると思います。徳島県にはどんなNPOが存在し、どのような活動を行なっているのか、という、いわばベースの部分に関する相互理解の推進と並行して行なうことで、大きな成果につながるのではないかと考えています(文責 小山)。