最新情報 12月14日

リサイクル日記・その34

NPOとコスト感覚〜目に見えないコストをどう考えるか〜

 当会が580万円の助成金を頂いている(平成12年度実績)と言うと、「そんなにたくさんもらっているの」と言われる方もおられます。福祉のバックグラウンドについてご存知ない方が、その金額だけ聞いてしまうと「なぜ福祉はそんなにたくさんのお金が簡単にもらえるの」と疑問を持たれるのも、もっともかもしれません。
 しかし、もし太陽と緑の会が行っている活動を行政が行うと、年間1億円以上のコストがかかります。その内訳は、ハンディを持ったメンバー20名の通所授産事業として年間5100万円以上、メンバー4名の入所事業として年間1400万円以上(以上2つは社会福祉法人に運営を委託した場合のコスト(平成12年度)であり、公立公営の場合はもっとかかります)、年間1000トン以上の不用品・有価資源の無料回収として年間3000万円以上、社会教育事業1000万円以上、です。
 裏返せば、太陽と緑の会の活動によって毎年1億円の税金が節約(県民1人当たり120円)されていることになります。
 「なぜ1億円もかかるの」と思う方もおられるでしょう。実はこのような疑問を私達一人一人が持つことで、行政の無駄遣いが明らかになっていくわけです。なぜ民間がやると580万円ですむことが、行政がやると1億円もかかるのか。私達がこれを「おかしい」と思うようにならないと、行政も変わりませんし、動きません。
 行政と対等に渡り合っていくためには、市民サイドも勉強し、力をつけていく必要があります。