最新情報 12月12日

リサイクル日記・その33

 様々なハンディを持ったメンバーとスタッフのボーナス討論会を行いました。
ボーナスを全員の話し合いによって決める、という障害者福祉施設は全国的にも大変珍しいと思います。というのも、ここではスタッフ(職員)がメンバーから評価されるからです。
 評価されるときは緊張してうつむき気味だったり、疲れて眠そうにしていたメンバーも、スタッフに対してコメントを言う立場に立つと、急に元気になります。
 今回はいつも以上に多くの意見が出てきました。例えば私の場合。
「回収や家具の整理もやってほしい」
「回収に連れて行って欲しい。電気製品の整理も一緒にやりたい」
「回収、これからもどんどん連れて行ってほしい。少しやせたんですかね。」
「もうちょっとこう、整理をするときに指示を飛ばしてほしい」
「事務処理が長いときがあるので、たまには外に空気を吸うとかした方がいい」
「朝ミーティングの時にトリをつとめることも多くなったので、怒り役をやってほしい。自分の言葉でゲキをとばしてほしい。そのかわりこちらも返していくけど」
「この2ヶ月、伊藤さんと楽しい回収(連れて行ってくれて)ありがとう。最近はまじめすぎる」
 ちょっとピントがずれたコメントもあれば、なかなか痛い所を突いているコメントもあります。メンバーはスタッフの動きをよく見ています。ただ、なかなかそれを言ってくれないだけです。またスタッフ間の力関係を見抜く力は群を抜いています。代表の杉浦さんには当り障りのないことしか言わなかったメンバーが、今年1年目の若手スタッフに対しては「説教」をする、といった光景もよくあることです。これは日常でも同じで、この人にはここまで話せる、この人にはこれ以上は話せない、といった区分けが彼らの中にはあります。
 こういったことに気がついているかいないか、その違いは大きいと思います。メンバーからもらった大切な一言一言をきちんと胸の奥にしまっておきたいと思います。