最新情報 7月31日

体験ボランティアAコース総括

 体験ボランティアAコースは無事終了しました。今回は12年間行ってきたワークキャンプ・体験ボランティア事業の中で最も期間の短い3泊4日という日程の中で、いかに参加者の方々に「こころのお土産」を持って帰って頂けるか、ということを念頭に、当会作業所のメンバーと参加者の方々との共同生活・共働作業を通じた関係作りを中心に、計画を立案しました。

@事前の準備
 月の宮生活棟における受入及び農作業ワークの準備については、月の宮生活棟で生活しているスタッフの益田、1年間ボランティアの樋詰君、共同生活メンバー4人及びボランティアの櫛田さん、工藤さんが、夜間、休日を返上して準備にあたりました。

Aオリエンテーション
 ワークオリエンテーションをきちんとできなかったことが反省点として残りました。次のBコースではこの点をしっかり押さえていきたいと思います。

Bボランティアワーク
 ワークは実質2日間であったので、農作業もリサイクルもさわりの部分だけ体験する形になりましたが、各スタッフ、ボランティア、メンバーが随時細かい説明を行うことで肉付けを図りました。リサイクルや地域福祉の厳しい現実、メンバーのおかれている状況など、多少なりとも伝わったのではないかと思います。

Cメンバーと参加者との関係作り
 共同生活・共働作業を通じてよい関係作りができたのではないかと思います。ただ期間が短く、通所メンバーの共同生活を最終日のみとしたこともあって、あまり話すことができなかったメンバーもいたのが残念です。

Dメンバーの変化
 短い期間の中で、メンバーは様々な一面を見せてくれました。日頃腰の重いメンバーも若い女性参加者の前では先頭を切って動き回ったり、共同生活の苦手なメンバーが積極的に関わろうとしたり、といったことがありました。特に事前の準備に関わった月の宮共同生活メンバーの変化は著しく、プライベートの時間を削って頑張ってきたことがきちんと結果に出ていることを改めて感じました。

E映画会
 柳澤寿男監督の映画「風とゆききし」を見ました。当会の活動のモデルともなった盛岡市民福祉バンクの活動を昭和60年から足かけ4年間に渡り撮影した記録映画で、上映時間は2時間35分になります。4年間の中での福祉バンクの変化、ハンディを持ったメンバー達の表情、メンバーのことを考えながら厳しい財政状況を乗り切っていかなければならない難しさ、など様々なことを考えさせられる映画でした。

F最後に
 今回は参加者が2人であったためアットホームな雰囲気の中、受け入れ側の当会と参加者の方々との間でじっくり話ができ、その結果、短い期間ながら濃縮した体験ボランティアにすることがたできたのではないかと思います。地元の城北高校から7名の方が1日参加して頂いたことも、大きな刺激になったように思います。
 今回の成果を踏まえ、次のBコースに臨みたいと考えています。