最新情報 7月28日

メンバーから見た体験ボランティア

 ワークキャンプ事業、体験ボランティア事業は、太陽と緑の会の作業所メンバーが1年で最も楽しみにしているイベントのひとつです。
 例年ですと、自宅からの通所メンバーも月の宮生活棟に宿泊し、全国からの参加者と共に食事作り、後片付け、掃除、洗濯などを行うのですが、今回のAコースについては、日程が短い上に参加者が少なかったこともあり、通所メンバーの月の宮生活棟宿泊は最終日のお別れパーティの時のみと致しました。
 この宿泊を毎年楽しみにしている走川君や喜彦さんはとても残念そうでした。「8月は毎日泊まれるからね」と言うと、走川君の表情がパッと緩み、ひざ小僧をさすりながら喜びを隠せない様子でした。走川君は食事の後片付けなどにも積極的に関わろうとしており、それも義務でやる、というよりは、同世代の皆と一緒にいられるのが楽しくて仕方がない、といった様子なのです。親もとを離れて生活することによる開放感もあると思います。
 全国から集まってくる参加者の人達は、メンバーにとって大きな刺激になります。メンバーのAさんは、本当はいろいろ話がしたいのだけどうまく話しかけることができず、不安で一杯になっています。Bさんは話しかけてみたものの話が通じない(少なくとも本人はそう思っている)といって早くも次のBコースの参加者に期待をかけています。Cさんは「16才の女性」と聞いて伏し目がちに思わずニヤリとし、喜んでいたにもかかわらず、いざ本人を目の前にすると無言で通り過ぎて行ってしまいます。
 こういった小さな壁は「共働作業」を通じて乗り越えられることもあります。