最新情報 5月8日

リサイクル日記・その15

働くって辛いこと?

 華のゴールデンウィークも終わりました。これを読んで下さっている皆様の中には9連休になった方もおられるのでしょうか。太陽と緑の会リサイクル作業所は連休中も通常通り水曜日以外はずっと休みなしで活動しました。
 徳島県のように障害者地域福祉が遅れている地域で障害者地域共同作業所を運営していくのは大変です。徳島県と徳島市より年間470万円の助成金(定員11名から20名の場合)(全国平均は約1040万円)、国から年間110万円が支給されていますが、土地代・倉庫使用料、水光熱費、通信費、燃料費の支払で消えてしまいます。
 リサイクルという活動の性質上、買い物に来られる方も不用品を持って来て下さる方も土日祭日の方が多く、職員とメンバーに最低限の給料を出していくためには、この期間を休むわけにはいきません。
 徳島県内には平成13年5月現在37箇所の障害者地域共同作業所がありますが、土日祝日は活動を休むのが普通で、大型連休中も通常通り活動している所はここぐらいではないでしょうか。もちろん法定通所施設は休みです。
 遊びたいメンバーからは「リサイクルには連休ないの?」と不満の声がのどまで出かかっている様子がうかがえます。「用事があるけん(あるから)」「腰が痛いんや」と理由をつけて休んでしまうメンバーもいます。おしゃれをして遊びに出かける同世代の姿を見るとうらやましくなってしまうこともあるでしょう。
 逆に「家にずっとおっても(いても)することないし」「皆勤手当が欲しいから」と言いながら頑張って仕事に来るメンバーもいます。長いこと休んでしまうとかえってリズムを崩してしまう人もいるのです。
 この違いは月末の給料ミーティングで全員からきっちり評価されます。忙しい時に出てきてくれて「助かるな」と思われたメンバーは当然高い評価を受けます。このように書いてしまうと「何だ、結局お金か」と思われてしまうかもしれませんが、ここではむしろ「自分なりに頑張って結果を出し、それを他者から認められる」、ということの意味の方が大きい、と思います。
 「認められる」ことで自分を支えることができるのではないでしょうか。金額の大小よりも「その人がその人なりにどれだけやれたか」という部分が大切だと思います。「働く」ということの意味もこの辺りにあるような気がしてなりません。