最新情報 4月30日

鮎喰川河川敷の不法投棄問題についてア活動開始


 先日あるテレビ番組で鮎喰川河川敷(徳島市内)への不法投棄問題が注目を集めました。不法投棄が激しい場所を全国各地で何箇所かピックアップし、そこに捨てられているゴミをすべて回収(クリーンアップ)してゴミがゼロの状態にし、1ヵ月後にどうなっているかを見る、というものでした。
 徳島市不動西町の鮎喰川河川敷もその1つとして取り上げられたのですが、他の場所は1ヶ月経過後もそれほどゴミが増えてなかったのに対し、鮎喰川河川敷は再び大量のゴミが捨てられていて、クリーンアップ前と変わらない状態になっていました。
 「徳島市民のゴミに対するモラルは一体どうなっているのか」と指摘されたことで、様々な方面から行政サイドへの強い圧力があったのでしょう。この番組の放映後すぐに、徳島県、徳島市、保健所は徳島市内の不法投棄多発地点9箇所(鮎喰川河川敷含む)の見回りを実施しました(4月17日)。さらに徳島県は同27日までに徳島県内全域の特別パトロールを行う、と発表しました。
 鮎喰川河川敷への不法投棄は今に始まったことではありません。特に平成10年10月に徳島市の粗大ごみ収集方式がステーション方式(決められた日に公園などの指定場所にいくらでも出せるやり方)から事前申込み制(1ヶ月前までの申込みが必要で、一度に5品目まで)に変わったことにより、大型家具・家電製品の不法投棄が増えてきました。


 太陽と緑の会リサイクル作業所から歩いて30秒の所にある中鮎喰橋西詰付近の鮎喰川河川敷も年々ひどくなってきています。テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、建築廃材、タイヤ、ソファー、といった大型ゴミから、一般ゴミ、生ゴミまで様々な物が捨てられています。自動車(13台。うち3台はナンバープレート付)や重機(3台)も放置されています。
 当会でもボランティア活動の一環として、ハンディを持つメンバー及びスタッフが定期的(多い時で毎日)に清掃活動を行ってまいりましたが、あまりの量の多さにとても追いつかない状況です。「皆も捨てているのだから自分も捨ててかまわない」「自分一人ぐらい捨てても大したことない」と思うのでしょうか。
 今年4月より家電リサイクル法が施行されたことにより、冷蔵庫、洗濯機、テレビ及びエアコンの4品目については、今後リサイクル料金の負担を嫌って不法投棄をする人がさらに増えることが予想されます。
 パトロールの徹底化、罰則の強化にも限界があり、当会としても厳しい対応を迫られています。