最新情報 3月13日

知られていない障害者福祉 その4

C良心的な所が馬鹿を見る

 難しい問題を抱えている利用者(障害者)を何とかフォローしたい、という良心的な見地から引き受けたとして、もし彼が何らかの反社会的行動・非社会的行動を起こしたり、事故で死亡したりして、それが明るみに出ると、その施設は激しい非難を浴びます。管理責任を問われるわけです。
 むろん、指導・管理することで職員は給料を税金で保証されているわけですから、そのような非難は当然と言えます。しかし、逆に受け入れが上手くいったとしても、その福祉的フォローを正当に評価する人はほとんどいません。
 つまり、より多くのフォローを必要としている人を受け入れる、という行為は、運営的に苦しくなり、手間やリスクが増える一方で、上手くいってもほとんど評価されず、上手くいかなかったときだけ非難されるわけです。良心的にやろうとする所が馬鹿を見る、というのが今の障害者福祉制度です。