最新情報 3月10日

知られていない障害者福祉 その2

A9倍の福祉的フォローができているのか

 障害者通所(自宅から通う)施設には、社会福祉法人等が運営する「法定通所施設」と、主に家族会などの任意団体が運営する「小規模作業所」(地域共同作業所)とがありますが、徳島県の知的障害者施設の場合、法定通所施設は小規模作業所の9倍の助成金を措置費として受けています。ということは、9倍の専門性をもち、9倍の福祉的フォローを行う必要があります。法定通所施設の職員は9倍の仕事をしなければならないということです。
 ということは、小規模作業所ではなかなか対応が難しい深刻な問題を抱えているメンバー(障害者)、つまり、より多くの福祉的フォローを必要としているメンバーを、法定通所施設が受け入れていくのが本来のあり方です。しかし、現実はむしろ逆になっています。