最新情報 2月25日

月の宮でとれた卵、大好評

 月の宮作業所で自然飼育しているニワトリが産んだ卵が大好評です。1個30円で販売していますが、即日完売となっています。
 この卵は有精卵といって暖めたらヒナがかえる昔ながらの卵です。スーパーで売っている卵はほとんど「無精卵」でいわば人工的な卵なのです。
 卵は高度成長時代からほとんど値段が変わっていない「物価の優等生」と言われていますが、値段が上がらないかわりに卵の質や栄養価が落ちているので、必ずしも「優等生」とは言えません。質より量を重視し、狭いケージにたくさんのニワトリを詰め込み、毎日無理やり卵を産ませることで卵の大量生産を実現しています。
 最近はこういった流れに対する疑問の声も上がり、昔ながらのやり方で鶏肉や卵を生産している養鶏家の方も多少増えてきましたが、その卵は決して1個10円といった値段ではないはずです。
 月の宮作業所のニワトリは普通の配合飼料にカキガラ、米ぬか、大豆かすを混ぜたもの及び残飯を食べ、広々とした鶏舎の中を走り回り、飛び回っています。ボランティアの櫛田さんや共同生活メンバーの岡本さんの努力が実り、少しずつ産む卵の数も増えてきています。春になると卵からたくさんのヒナがかえります。そのヒナが成長し、また卵を産んでいきます。ここには自然の営みがあります。