最新情報 2月11日

釜ヶ崎からの報告・その6

D 最後に

 野宿を余儀なくされている方々の問題は、地元住民の方々との関係、行政・病院の対応など様々な問題がからみあっています。一時避難所などを作るといった大阪市の対応も、野宿者問題の抜本的解決を目指すものではなく、むしろ7年後の大阪オリンピック誘致も見据えた「保安処分」的措置にすぎません。「精神障害の人が町をうろついていると危ないから、一般市民の生活の安全をおびやかすから、精神病院に閉じ込めておけばよい」として精神病院を次々と作り、35万人もの「入院患者」を生み出してきた行政の姿が重なってきます。
 排除したり、閉じ込めたりするだけでは問題の解決にはなりません。では具体的にどのようなことが出来るのか。あらためてそのことを考えさせられるとともに、行政からの支援もほとんど受けず厳しい運営状況の中、長年この地域で地道に活動を続けておられる支援団体の皆様方の生き様に打たれる思いがしました。
 徳島で活動している当会ができることは限られているかもしれませんが、今後ともカンパや物資を送らせて頂き、微力ではありますがご支援させて頂けたら、と思います。