最新情報 2月8日

釜ヶ崎からの報告・その5

C 越冬夜回り活動に参加・その2

 公園の中及びその周囲、裏通りの隅、終電が出た後の駅のホーム、高速道路の下、歩道橋の上など、人通りが少ない所や雨がしのげる所に野宿されていることが多く、ベニヤ板で作った囲いやリヤカーの上にビニールシートをかぶせた「テント」で寝ている方、段ボールが手に入らずアスファルトにじかに寝ている方、夜は寒くて寝られないので昼間寝て夜間に生活のため空き缶つぶしをしている方、など様々な方がおられました。先週の夜回りの時は雨が降っており、段ボールもふとんもずぶぬれになっていて凍死寸前の方がおられたそうで、今回はいませんでしたが、夜回り活動中に救急者を呼ぶことも多く、私も3年前の夜回りの時には道路の真中でびしょぬれの服を着て倒れている方を運んだことがありました。
 しかし、病院ではこのような「お金もない、保険証もない、住所も不定」の患者は当然敬遠され、簡単な診断の後、翌朝には帰されてしまうこともあります。「あんたは汚いからダメだ。きれいになってからもう1回出直して来い」と言われて追い返された方もいます。
 以前、野宿されていた方が若者グループに襲われ、川に放りこまれて亡くなる、という事件がありましたが、こうした襲撃や嫌がらせも日常的に行われており、今回も殴られたため目が見えにくくなった、「テント」のベニヤ板を酔っ払いに蹴られて穴が開いた、夜寝ている時に弾の入っていないモデルガンをパチパチ鳴らされ続けた、といった話を聞きました。そのため、番犬として犬を放し飼いで飼う人が増えているようで、安否の確認の時も犬にほえられないように(1匹がほえると何匹もの犬がほえ出し、寝ている方を起こしてしまうため)気をつけました。