秋の一泊旅行

11月13〜14日
 (財)徳島県福祉基金より在宅福祉活動向上事業として助成を受けた20万円に当会の自己資金を加え、メンバー、スタッフ、ボランティア計31名で一泊旅行に行きました。場所の選定にあたっては、事前にメンバーの声を聞きながら4つの候補地を挙げ、メンバー、スタッフによる多数決の結果、淡水魚センター淡水荘(徳島県相生町)に決定しました。

 11月13日朝いつも通りの時間にリサイクル作業所に集合、米を3升炊いて皆でおにぎりを作り、午前11時、淡水荘の送迎バスに乗って出発、途中日和佐(県南部)の大浜海岸でおにぎりを食べ、23番札所の薬王寺を見学、午後3時頃淡水荘に到着しました。
 まずは淡水荘裏の釣り掘で恒例のニジマス釣り大会を始めました。ボランティアの櫛田さんの発案で今回は大きな魚を釣った人には景品が出ることになり、作業所メンバーの面々も日頃なかなか見られないような真剣な表情で竿を握り水面を見つめています。魚釣りは初めてのメンバーも多く、魚が食いついた、と思ったらエサだけ取られてしまうなど、なかなかうまくいきません。歓声とため息が寒空を埋めつくしていきます。
 3年前の一泊旅行の時は魚に逃げられてばかりで釣ることが出来なかった中村浩基君は今回見事釣り上げ、前回の雪辱を果たします。なかなか釣れなかった天満さんも最後にようやく成功し、今回は全員が1匹ずつ釣ることが出来ました。
 温泉につかり、日頃の疲れを洗い流した後は、ここで養殖しているアメゴ、ニジマスを使った魚づくしの料理を堪能しました。釣り上げた魚も食卓に上る中、釣り大会の表彰式も行い、一番大きな魚を釣った田中さんも終始笑顔でした。ひと息つくとカラオケ大会が始まり、最後には淡水荘ご主人手打ちのうどんで鍋料理の締めを飾りました。

 11月14日、朝食後はフリータイムとなり、散策に出る人、お風呂に入る人など、それぞれが思い思いに過ごし、昼食後、淡水荘に別れを告げました。
 帰りは、途中相生森林文化公園あいあいらんどで遊んだ後、丹生谷心身障害者福祉作業所「あすなろ作業所」(相生町)で畑などを見学させて頂き、夕方5時頃リサイクル作業所に到着、解散となりました。

 今回は、旅行に行けるかどうか不安なメンバーも何人かいて、旅行が始まるまでにいろいろなドラマがありましたが、無事終えることができました。毎年恒例となっているこの一泊旅行に初めて参加したメンバーも多かったのですが、「楽しかった」「また行きたい」との声があがりました。
 淡水荘はこじんまりとした家族的な雰囲気の所で、今回も当会の貸しきり状態となりましたが、ご主人をはじめ皆様方が大変親切にして下さり、感謝いたしております。おかげさまでとても楽しい一泊旅行にすることが出来ました。