投稿日:2023年09月08日

事務局通信~地方の暮らし

依然として日中は30度を超すものの、朝晩は涼しくなってきました。夏の間ストックしていた調理器具を売場に並べ始めました。衣料品も夏物から秋冬物へと入れ替えを進めています。
 
 近所のガソリンスタンドでは、1リットル当たりのガソリン代(レギュラー)が一時180円目前まで上がりました。徳島は四国四県の中では比較的安い方ですが…。
 車が日常の足になっている徳島では「ガソリン代が高いから車に乗るのは控えよう」という選択が難しいです。JRもバスも減便・廃止が進み、JR以外の鉄道や路面電車もないので、車がなければ通勤、通院や保育園への送迎もままならない現実があります。
 障がい者の方が一般就労を目指す際にもこの点がネックになっており、最低でも原付くらいは乗れないと通勤が困難です。車の運転免許は持っているが運転が不安なため保護者の方が毎日車で送り迎えをした、という方もおられました。
 太陽と緑の会は最寄りのJR徳島線鮎喰駅(トイレのない無人駅。その代わり列車(気動車)の中にトイレが設置)まで徒歩15分と比較的恵まれた場所にあります。ただ朝のラッシュ時でも1時間に1~2本、今年大幅な値上げも行われました(徳島駅までは260円から330円へ約27%アップ)。
 便利な都会で暮らしていると「車が日常の足」という暮らしをイメージすることは難しいことかもしれません。
私自身、徳島に来る前は、徒歩10分圏内にJR駅、スーパー、コンビニ、病院、郵便局、都市銀行、書店、小中学校がそろっており、JRは昼間の時間帯でも5分に1本、終電は午前1時、駅からはバス路線も15本くらい出ているような街に暮らしていました。
マンション暮らしで駐車場はなく、近隣の月極駐車場の賃料は3万から5万円、自動車は経済的に余裕がないと所有することが難しい「ぜいたく品」でした。「徳島で暮らす」というご縁がなかったら、運転免許を持つこともなかったでしょう。 
 当たり前のことかもしれませんが、都会から地方の暮らしはイメージしにくいし、地方から都会の暮らしもイメージしにくいです。実際に暮らしてみて分かること、気付くこともあります。地方の暮らしのことは地方で暮らしている人が決めたらよいのでは、と思いますが、実際は、都会の人が地方の暮らしのことも決めたりしています。
(小山)