参議院選挙の投票日が近づいてきました。作業所に通ってくるメンバーさんにも「せっかく選挙権があるのだから、投票には行こうね」という話をしています。
「ハンディのあるメンバーに政治のことが分かるのか」といったご意見を頂くこともあります。
「テレビで見たことがあるから」
「駅前で話しているのを見たことがあるから」
「特に理由はないけど、なんとなくいいと思ったから」
「顔が好きだから」「感じの良さそうな人だから」
理由があってもなくても、自分で投票所に行って、自分で選んで名前を書くことに意味があるのでは、と思っています。
もちろん「〇〇党の〇〇さんに入れてね」などという無粋なことはやりません。そもそも、会として特定の政党や候補者を支持する、ということは、設立当初から行っておらず、全方位外交で41年活動してきました(八方美人ではないかというご批判もあるかもしれませんが)。
昔々、障害者施設の中には、職員の指導のもと、利用者さんに特定の候補者の名前を書かせるようなことをやっていた所もあるようですが…(今もそのようなことが行われているかどうかは分かりません)。
「今の政治には期待できない」「誰がやっても世の中は変わらない」といった声もありますが、世界中に嵐を巻き起こしているトランプさんもアメリカ国民の選挙によって大統領に就任しました。独裁者と言われたアドルフ・ヒトラーも国民の選挙によって世に出てきました。反乱や革命によって総統になった訳ではありません。
「何も変わらない」とは言い切れないように思います。