投稿日:2019年03月03日

作業所連絡協議会研修会

「徳島県障害者地域共同作業所連絡協議会研修懇親会」通信 H31.3.3
3月2日(土)午後からホテルサンシャインアネックス3Fにて、県内作業所事業所(今回20か所が参加)の研修懇親会が行われました。
映画「夜明け前」~呉秀三と無名の精神障害者の100年~(2018年監督今井友樹)を見た後、四国学院大学社会福祉学部・富島喜揮教授のお話を聞かせて頂きました。

今から100年前、精神科医呉秀三は「我が国十何万の精神病者は実にこの病を受けたる不幸の外に、この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし。精神障害者の救済・保護は実に人道問題にして、我が国目下の急務と謂わざるべからず」の言葉を残しました。その軌跡を映画にした「夜明け前」は、今もその底流に横たわる日本の状況を私たちに突き付けます。

富島先生には「〝あたりまえ“にやろうや」と題して、若き頃精神病院のPSWとして勤務されておられた体験もふまえて講演頂きました。「配慮という差別」「PSWとして編み出した“必殺技三態”」など、本ではお目にかかれない腑に落ちる話は、40名を超す皆さんの心にしっかり残ったようです。
「・・“ありがと返しの技”“先生返しの技”“相談返しの技”を駆使し、特に職員に求められるのは“相談返しの技”の考えに基づく実践です・・」と語る富島教授の言葉の深さとリアリティを想います。こんな話の出来る社会福祉の専門家が希少価値という現在の貧困を感じつつ、懇親会は積もる話に時間を忘却しました。(杉)
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