投稿日:2016年11月18日

宿泊研修2016 in 徳島県南

平成28年11月14日(月)〜15日(火)、公益財団法人徳島県福祉基金より「地域活動支援センター等利用者の社会参加促進事業」として受けた助成金に自己資金を合わせ、様々なハンディを持ったメンバー、スタッフ、ボランティア、計32名が参加して、太陽と緑の会リサイクル作業所及び太陽と緑の会月の宮作業所合同の宿泊研修旅行を徳島県南で行いました。
初日は上勝町を訪れました。Uターン、Iターンした若者たちが起業したカフェ「ポールスター」で地元野菜を使ったランチを頂いた後、渡部厚子さんに案内をお願いし、ゼロウェイストに向けた取り組みを見学させて頂きました。109.63平方キロメートル(東京の大田区と世田谷区を合わせたくらい、又は大阪市の半分くらい)の面積に1629人の方が住み、葉っぱビジネスの「いろどり」でも知られています。
ごみ分別の拠点である「日比ヶ谷ごみステーション」では、町民の声を反映させ、より分かりやすくするために34分別から50以上の分別に細分化していました。また併設の「くるくるショップ」では、町民が持ってきた「まだ使える品物」を陳列し希望者が自由に持ち帰ることができる仕組みで、7割の品物がリユースされているとのことでした。隣接する「くるくる工房」では鯉のぼりをリメイクした服やバッグなど、アイデアあふれる手づくりの品々が展示販売されていました。
続いて那賀町へ向かいました。アメゴやニジマスの養殖も行っている淡水荘に13年ぶりに宿泊し、翌日は町内唯一の障害者作業所である「あすなろ作業所」にお邪魔しました。2年前に県内産の木材を活用して生まれ変わった作業所の建物で、地元の食材を取り入れたランチとケーキセットを頂きました。
大塚製薬株式会社徳島ワジキ工場では、カロリーメイト(ブロック)の製造ラインを見学させて頂きました。カヤックやラフティングが盛んな景勝地鷲敷ラインとロープウェーで登る21番札所太龍寺の近くにあり、工場がスタートした翌年の平成2年より毎年夏に無料の野外コンサート「エキサイティングサマーinワジキ」を敷地内で開催しています。
病院の濃厚流動食の技術をベースに宇宙食の条件もヒントにして開発されたカロリーメイト。残念ながら製造ラインは止まっていましたが、50mにも及ぶオーブンなど、製造の一端を垣間見ることができました。
知っているようでと知らない地元の取り組みや食材に触れることができたこと、これまで参加したくても不安で踏み出せなかったメンバーさんが「バスの移動時間が短いから」と参加できたことが研修の大きな収穫でした。
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