投稿日:2016年07月29日

事務局通信79〜回収よもやま話

事務局通信79 

電話番を担当するメンバーのNさんが、電話の子機を持って困り果てた顔でウロウロしている。
スタッフのYが「どうしたんNさん」と声をかける。
「回収先の人で、来るんが何時くらいになるか、教えてほしいって、言うてるんやけど」

宅配便の時間帯指定が普及したこともあってか、トラックでの品物のお引き取りについても、「何時くらいになりますか」というリクエストを頂くことが、年々増えているように思います。
今の時期ですと、1日に9件から14件くらい、品物を提供して下さる方のお宅にお伺いします。ただ、1件の回収でかかる時間にはかなりの幅があるため、どのくらい時間がかかるかはお伺いしてみないと分からない、というのが宅配便との大きな違いでしょうか。

例えば、予め段ボール箱やごみ袋に詰めて用意して下さり運ぶだけでよい、ということもあれば、生活されていた状態そのままで、持参した段ボール箱に食器棚から食器を梱包したり、持参したごみ袋に洋服タンスから衣料品を詰めていくところから始める場合もあります。
エレベーターがない6階建ての公営住宅のお宅から段ボール40箱分の本を運んだり、階段が狭いためベランダからロープで吊って家具類を下ろしたり、玄関から出せないため婚礼ダンスを工具で分解してから運んだり、道が狭くてトラックがご自宅の前まで入らず50メートルくらい歩いて運んだり、様々なハンディを持ったメンバーとの回収活動にはいろいろありました。。
4階から階段で3人掛けのソファーを下ろし、いざ積む段になって「ところでいくらくらいになるの?」と、買取と思われていたことが判明し、4階まで運び直したときは、さすがにメンバーさんは半泣き状態でした。

わざわざお電話を下さって品物を提供して下さる回収先の皆様。1件1件大切にお伺いしたいと考えています。それ故、なかなか時間通りにはいかないことも多く、申し訳なく思っております。

スタッフYの声掛けで、テンパっていたメンバーのNさんも少し自分を取り戻したようです。子機を片手に電話の前に置いてあるマニュアルを見ながら
「回収班は回収に出ていてここにはいません。回収については回収班しか分かりません。申し訳ありません」

今後ともよろしくお願い致します。(元回収担当スタッフKより)
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