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投稿日:2020年12月03日

事務局通信~常在化②

 新型コロナウィルスの後遺症の問題についてマスコミで取り上げられることもあります。若い世代に向けた警鐘の意味合いもあるのかもしれませんが、実はインフルエンザでも「インフルエンザ脳症」といって、インフルエンザの影響が脳に及ぶ合併症が存在します。後遺症をもたらすこともありますが、メディアで取り上げられることは少ないかもしれません。
 「インフルエンザ発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの重症化といいます。特に基礎疾患のある小児や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。インフルエンザで最も重い合併症がインフルエンザ脳症です。死亡率は約30%で、後遺症も約25%の子どもに見られる重篤な疾患です。」(日本小児神経学会ホームページより)

 インフルエンザを「恐ろしい病」と考えている人はあまり多くはないでしょう。ワクチン(予防接種)があるのに接種しない方も少なくありません。 
 しかしインフルエンザにより年間3000人もの方が亡くなられています。単純な比較はできませんが、新型コロナウィルスでこの10か月の間に亡くなられた方(約2100人)よりも多い人数であり、重症化リスクの高い方にとってはインフルエンザも恐ろしい病のはずです。
 私たちはインフルエンザという存在に慣れてしまったのかもしれません。マスコミで取り上げられることも少なく、「不謹慎」「不注意」「気の緩み」といった批判や社会的な差別を受けることもありません。り患したとしても、強制的に入院させられ、勤務先は消毒作業を余儀なくされ、同居の家族は濃厚接触者として検査を強要された上に陰性でも自宅待機を強いられ、子供は通学停止、という悲劇もありません。
 インフルエンザの流行を抑制し「命を守る」ために、不要不急の外出や県域をまたいだ移動の自粛、営業の自粛や営業時間の短縮を求められることもありません。国民全員にインフルエンザの検査をすべきだ、などと主張しても誰も耳を傾けてくれないでしょう。
 
 人の動きを止めれば流行の抑制に一定の効果は期待できるでしょう。しかし人の動きとは社会経済活動であり、それを止めるということは、年金、税金や財産で生活が守られている人は別として、生活に大きな影響を受けることとなり、立ち行かなくなってしまう方もいるでしょう。最悪の場合、自殺を余儀なくされるケースもあります。また生活を補償するために莫大な税金を投じる結果、ただでさえ学校の休校や授業のオンライン化でしわ寄せを受けている若い世代にさらなる負担を残すことになります。この先1年から2年もの間、締めたり緩めたりを繰り返していくとなると、未来への負債は計り知れないものとなるでしょう。

 新型コロナウィルスの流行は、「守られている人」と「守られていない人」の差を浮き彫りにし、二極化を進めた感があります。「命を守る」ことが大切だと言いながら、貧困の問題は放置されたままです。新型コロナウィルス終息後に逆進性の強い消費税の大幅増税と社会保障の縮小が行われれば、貧困の問題はさらに深刻となるでしょう。十分な食事が摂取できず健康を蝕み命を落とすことになったとしても、それは自己責任とされます。「努力が足りなかった」と…。「守るべき命」と「守らなくてよい命」が存在するということなのでしょうか。
 感染拡大防止の問題と貧困の問題は分けて考えるべきとの意見もありますが、感染し命を落とすリスクが富裕層よりも貧困層の方が高いことは、すでに各国で明らかとなっており、決して分けて良い問題ではありません。仕事も住む場所も失えば、マスクの着用すら容易なことではなく、外出自粛の要請に至っては、憤りすら感じるかもしれません。

 新型コロナウィルス(COVID-19)の致死率は、他のコロナウィルス(SARS、MARS)よりも低いがインフルエンザよりは高いと推計されています。肺炎を引き起こすリスクもインフルエンザより高いとされています。
 不安を煽るような報道に惑わされることなく、可能な限りの感染予防対策を施しながら社会経済活動を行うとともに、重症化リスクの高い方がなるべくウィルスにさらされることがないような施策を行い、両方の命を守ることが肝要かと思います。

 太陽と緑の会では、室内空間が広く、お客様が密になることもほとんどありませんが、7台の換気扇を常時回すとともに窓も開けて換気に努めています。
第3波の足音が近づいてきましたが、しっかり感染予防対策に取り組んでいきたいと思います。
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特定非営利活動法人(NPO法人)太陽と緑の会