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投稿日:2017年05月06日

事務局通信 86〜回収エリアの変更について 

専任職員の退職に伴い、トラックで品物のお引き取りにお伺いする「回収活動」のエリアを徳島市内のみとさせて頂くことにしました。
太陽と緑の会の33年の歴史の中で初めてのことです。
かつては県西部の三野町(車で片道80分)や県南部の海部町(車で片道2時間)にまでお伺いしたこともありました。中には20年以上継続的にお品物を提供して下さった方もおられ、本当に申し訳ないことと思います。
回収にお伺いさせて頂いた方のご近所の方や知り合いの方がご依頼のお電話を下さったり、公民館や研修会で活動の話をさせて頂いたことや太陽と緑の会に見学に来られたことがきっかけで品物を提供して下さるようになったり、様々なご縁の積み重ねの中で「今」があります。

活動を始めた当初は「リサイクル」という言葉自体使われることが稀で、いわゆる「リサイクルショップ」も徳島にはなく、「古着は徳島では売れない」「人が袖を通した服など着られるか」と言われた時代でした。
33年後の今、リサイクルショップが林立するだけでなく、インターネットを通じて個人や企業が中古品の売買をすることも日常的になりました。
様々なハンディを持ったメンバーが「主役」の活動とはいえ、価格設定、品揃え、ディスプレイといった販売領域に8割以上のウェイトをかけなければリユースに結びつけることはできず、活動の持続が難しくなってきました。以前は3人の専任職員がトラック3台で回収にお伺いすることも珍しくありませんでしたが、今は現実的ではありません。

個別給付事業に移行し、公的資金を活動のベースにする選択も考えました。
「なるべく公的資金に軸足を置かずに、様々なハンディを持ったメンバーと共に働きながら、リユース・リサイクルの営みを展開していく」
実態は苦労が多い割に報われることは少ない「イバラの道」です。公的資金等を活用して送迎サービスなど幅広く事業展開している事業所の方が保護者の皆様からの評価も高いのが常です。
職員の給与水準を世間並より少し下げてハンディを持ったメンバーにその分を(実質的な意味で)回すことで成り立つ営みから、職員の給料が公的資金で保障される営みへの移行は、当然職員の待遇改善につながり、職員も持続可能となります。

「割に合わない仕事」を敢えてやるためには、「何のためにこのようなことをやっていくのか」と絶えず己に問い続けなければなりません。生活費を稼ぐことだけを考えるのであれば、もっと「割のいい仕事」を探す方が理に叶っているからです。
「国立病院の病院長をやりたいと言う人は大勢いるが、筋ジストロフィー治療法確立のための研究所設立運動をやりたいと言う人は他にいない」と、病院長の職も将来の安定した生活も捨て、運動に身を投じた近藤文雄先生の境地には及ばないとしても、
「割に合わない、誰もやらない、だけど世の中に必要なことを地道にコツコツ続けていく」
そのような在り方をどう捉えるかは、自分の人生をどう生きるのか、という哲学的な問題とリンクしています。メンバーの問題を考えて行くと、最終的に自分自身の問題に帰って来るのはそれ故かもしれません。

そもそも「割に合わないけど必要なこと」が本来的な福祉なのかもしれません。「割に合うこと」は放っておいても、やりたい人が現れてくるはずですから…。


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特定非営利活動法人(NPO法人)太陽と緑の会