最新情報一覧　NPO法人太陽と緑の会

「(品物の引き取りのご依頼をして下さった方にご住所とお品物の確認のため)お電話したら、振り込め詐欺と言われました」メンバーのＯさんが血相を変えています。「振り込め詐欺・悪質商法などの対策のため、在宅中でも留守番電話に設定しております。お手数ですが、発信音の後に、御用件をお話しください。」このような振り込め詐欺対策用留守番電話メッセージの設定をされていたようです。スタッフのＭがお電話したところ、ご依頼されたご本人とお話しすることができました。自分たちでできることはなるべく自分たちでやることで、その人なりに立っていくことができれば、と思いながら、日々を模索しています。電話の応対がある程度できるＯさんには電話の仕事を引き受けてもらっています。Ｏさんもいきなり「振り込め詐欺」と言われて驚いたことでしょう。しかし、次回はうまくいけるのではと思います。 ----------------------------- お品物の引き取りご依頼のお電話に最初に出るのはメンバーのＮさん、もしくはＹさんです。お名前とお電話番号をお聞きします。その日のうちに、メンバーのＯさんが電話をしてご住所とお品物の確認をさせて頂きます。最後に専任スタッフのＭが、お伺いする日時などの詳細の御連絡をするという、３段構えとなっています。「最初からちゃんとした人を置いて日時もすぐにお伝えできるようにした方がサービスも向上し、売り上げも伸びるのでは？」とアドバイスして下さる方もおられます。実は、様々なハンディを持ったメンバーを活かすことを考え、それぞれのできることをそれぞれに分担しています。お客様のサービス向上や売り上げを最優先に考えると電話担当スタッフを置く方がよいのですが、そうなると多くのメンバーは仕事がなくなり、居場所もなくなります。最終的にそれらのメンバーは多額の税金を使って生涯「支援」することになり、社会的コストも増大します。一般の会社から排除されたメンバーがその人なりに立っていけるよう模索していく方が、本人にとっても社会にとってもプラスなのでは、との想いから、あえてこのようなスタイルをとっています。メンバーが活きることを大切にしつつ、サービスの向上にも努めるという究極のバランスが必要となってきますが、日々精進していきたいと思っています。日頃ご不便、ご迷惑をおかけしている皆様には心苦しいばかりですが、今後ともよろしくお願い致します。

■事務局通信98〜振り込め詐欺