投稿日:2016年11月12日

代表通信56 城満寺を訪ねて


「城満寺を訪ねて」通信    2016.11.12
11月8日、徳島県海陽町吉田にある城満寺を訪れました。11月12日の書院・東司落慶法要とアメリカ僧無門師法戦式の案内を頂きましたが、その日は都合が付かず8日の訪問となりました。田村航也住職やお手伝いの僧侶の皆さんが準備で忙しくされる中、写真を撮らせて頂きました。

太陽と緑の会創立者近藤文雄が、前大槻哲哉住職の城満寺本堂復興の趣旨に共感して、晩年情熱を注ぎました。 四国最古の禅寺・城満寺も、新しく本堂が完成したのは1997年(平成9年)。その翌年近藤文雄は他界しました。
それまでは古びた庵が、北の隅にたった一つひっそり建っていました。1295年に建立され1575年の長宗我部侵攻により焼失、以後復興に420年ほどかかりました。本堂が再建されたことで、座禅堂など付随する建物が次々造られることになりました。

今回、本堂横の書院と座禅堂横の東司が建てられる運びとなりました。檀家を持たず、托鉢と座禅修行の場として運営されることの大変さを想いつつ、小雨と曇天に包まれた城満寺を山門から眺めました。向かって右の山の中腹に、近藤文雄の碑が静かに佇んでいました。(杉)