投稿日:2014年09月11日

徳島自閉症協会の皆様が見学

9月11日10時30分〜12時30分 徳島自閉症協会6名の皆様が見学に来られました。
他の福祉施設とどこが違うのか、なぜこのようなスタンスを大切にしているのか、メンバーさんの作業している現場のご案内も交えながら、お話しさせて頂きました。
「言葉が出ない人もいるんですか」
「ずっと同じ作業をされているんですか」
「職員は何人くらいいるんですか」
「高等部卒業までに、こういうことをできるようになっておいた方がいいということはありますか」
など、質問が相次ぎました。

言葉の出なかったメンバーが登山訓練で初めて言葉を発したこと、
黙って黙々とやるのが苦手なメンバーが接客作業で活きるようになったこと、
包丁を握ったことがなかったメンバーが昼食づくりをある程度任されるまでになったこと、
公的資金が一切入っていない共同生活棟でメンバーによる自主管理の生活を営んでいること、
ご両親亡き後、本人の希望で生活棟ではなく自宅から通い続けているメンバーもいること、
そして、こういった取り組みの一つ一つは長いスパンで考えて根気よく試行錯誤を続けて行くことでしか成り立たない(半年や一年で結果が出るものではない)こと、できないことを数えるのではなくできることを考えていくこと、失敗や小さなトラブルは絶えないがそれでも社会の風が必要なこと、など、プライバシーに関わる部分は伏せつつ、お話しさせて頂きました。

「自分の子供がある福祉施設に通っているのですが、あまりの違いにカルチャーショックを受けました」
「私の子供も言葉がなかなか出ないんです。何か聞かれたときには、分かりません、教えて下さい、と言うことは言えるようになったんです」
「元気が出ました」

皆様とても熱心に聞いて下さり、有難いことと思います。