投稿日:2014年03月27日

代表通信09〜奥田知志さんの講演を聴いて

平成26年3月20日、中尾由喜雄さん(全国隣保館連絡協議会事務局長)推薦の奥田知志さん(北九州ホームレス支援機構理事長)の講演を聞きました。
若手スタッフNの友人が北九州ホームレス支援機構に関わっていることから、当会も数年前からこの活動をほんの少しだけ支援することになりました。牧師らしからぬ風貌から、次々言葉が続きます。・・高齢者がほとんどだったホームレス支援も、リーマンショック以降は若者が増えてきたこと、80年代には終身雇用が当たり前だったのが、今は2人に1人は非正規雇用の若者が社会の歪をもろに受けていること、家族がいてもバラバラで支えにならなくなっていること、「助けて」と言えない社会に、年間自死2万7千人(この10数年間は3万人を超えていた)と無縁死3万人の現実があることなど、厳しい現実が奥田さんの手慣れた語り口で展開されました。
「社会で暮らすと人は傷つく・・ただ健全に傷つくためには、他人が他人を支えることが大切だ。身内はしがらみがあるだけに、身内を許せない・・」自らの経験を織り交ぜながら、実践から導かれる英知が光ります。
「助けてと言える国へ」(集英社新書)茂木健一郎との対談集(760円+税)を買いました。(杉)