投稿日:2012年06月28日

作業所連絡協議会研修会(共同連マラソントーク)

6月16日 徳島県障害者地域共同作業所連絡協議会研修会「共生社会を目指す社会的事業所とは」(共同連マラソントーク)開催(徳島市内・ホテル千秋閣)。当会から代表杉浦、専任職員木村が事務局として準備運営に参加

「共同連マラソントーク全体感想」
 平成24年6月16日(土)13時30分より徳島市役所隣のホテル千秋閣にて、平成24年度徳島県障害者地域共同作業所連絡協議会研修会として「共生社会を目指す社会的事業所とは」と題し、共同連のマラソントークを重ねていただいた。
 徳島県内の無認可ベースで立ち上がった作業所、事業所関係者が聞き手の中心であったが、共同連事務局長斎藤縣三氏の「障害者就労の今と、社会的事業所って何?」と題して、6項目に展開されたレジュメは懇切丁寧なものだった。齋藤氏が話される言葉を聞くのが初めてという方々や、無認可の作業所を苦労して立ち上げ、行政からNPO法人を取り地域活動支援センターに移行するよう指導を受けた方々にとっては、言葉から実際のイメージを掴むのが難しかったと思われるが、世界的な社会福祉の流れを感じる意義はあった。
 精神領域でのハンディーを持ったメンバーの保護者達が、家族会を結成して細々と内職作業をしながら集まれる場所を作ったり、養護学校(現支援学校)を卒業しても行き場所がないわが子の現実の中で立ち上げた作業所など、その歴史を辿れば、社会や福祉の理念が最初からあった訳ではない。むしろ現実に突き上げられた行動だったはずだ。ただその行動も日常の中で陳腐化しがちだし、障害者自立支援法も未来を示す力は無い。周りを見れば障害者だけでなく、ニートや引きこもり、ホームレスといった問題が散見される中、これからどうしたらいいのか?と感じておられる方々が多かったのではないか。
 「福祉は地域で見るべきだし、地域で見なくてはいけない」と、高齢化過疎化問題を抱える中山間地区の地域共同作業所(無認可)所長の言葉と実践の中に、「障害者もホームレスやニート、引きこもりの人も、生活保護受給者も一緒に働けるしくみはできるのか」と、社会的事業所の意義を説く齋藤氏の思想と重なり合うスピリッツを見つけたことは、特記すべきだろう。
(徳島県障害者地域共同作業所連絡協議会事務局 杉浦良)