投稿日:2012年04月29日

事務局通信50

事務局通信50〜自分の足で立つために〜

 平成23年3月11日、東日本大震災が発生しました。
震災の後、地域活動支援センター太陽と緑の会リサイクル作業所のメンバーの米田太さんから、「自分も何か支援活動をしたい」との話がありました。
 米田さんは、9年半、自作の詩集・朗読CDを11作発行し、本人自らが学校、施設、イベント、街頭などで、2万3000部を販売してきました。作業所でレイアウト・印刷・製本した詩集は1冊定価200円、うち100円は製本作業に携わったメンバーの工賃及び印刷経費とし、残りの100円が自分の収入となります。身体障害(脳性まひ)がありますが、等級の問題で障害基礎年金は受給できず、詩集販売の収入で夕食の弁当や、衣料品などを買って生活しています。
 米田さんとの相談の結果、震災で被災された方への支援を目的とした詩集を作ることになり、同年4月、詩集「協元」を発行しました。
 販売活動が低迷し始めた頃、朝日新聞(徳島版)、徳島新聞でご紹介頂き、何とか1年間の販売活動を持続、1冊当たり100円の自分の収入の中から少しずつ貯め、1万4000円の寄付金を社会福祉法人ありのまま舎様に送り、被災された沿岸部在宅難病患者の皆様の支援活動に役立てて頂きました。
 この1年間の軌跡の中から、4月1日、詩集「心父」が完成しました。自分の足で立って行くための、新たな営みが始まろうとしています。