投稿日:2012年02月06日

事務局通信48

事務局通信48〜共に働くこと

 太陽と緑の会では、運営費の8割以上は、メンバー、スタッフ、ボランティアが「共に働く」リユース品販売活動で賄っており、公的資金は全体の14.5%です。
 運営には様々な経費がかかります。土地代・倉庫家賃416.9万円、消耗品費336万円、保険料(火災・傷害・自動車等)116万円、修繕費98.4万円、水光熱費86.9万円、燃料費(ガソリン・軽油・灯油代)54.5万円、通信費33.1万円(平成22年度)。また、福祉施設では課税売上高が1000万円以下のため消費税の納税義務を免除されているところも少なくありませんが、当会は年間113.3万円納付しています。
 当然のことながら、メンバーや職員の給料は、これらの経費を支払った上で残ったお金の中から出していくことになります。
 職員は給料の大半を、トラックでの品物の引取りから始まって、荷下ろし、仕分け、選別、修理、値段決定、整理、販売、配達、搬入といった一連の作業を担うことでたたき出しており、障がい者メンバーを管理指導することで、給料が保証されている訳ではありません。
 いかに頑張っても売上がなければ、給料は出せません。公的資金で守られている訳ではなく、中小零細企業同様の厳しい現実に日々さらされているのです。
 同時にメンバー、職員、ボランティアの間では協力関係が存在します。きれいごとでもなく、指導の一環でもない、助け合いの関係性がここにはあります。
 仮に、職員の給料だけ公的資金で保証されていて、障がい者メンバーの給料は売上の増減によって変動する、という形になると、職員、メンバーの立ち位置は確実に変わります。その時、職員のメンバーに対する見方、メンバーの職員に対する見方はどうなっていくのでしょうか。共に働くことで育まれてきた「連帯感」のようなものは、変わらずに維持することが出来るのでしょうか。