投稿日:2011年11月11日

宿泊研修2011 in鳥取 報告

 平成23年11月7日(月)〜8日(火)、財団法人徳島県福祉基金より「地域活動支援センター等利用者の社会参加促進事業」として受けた助成金に自己資金を合わせ、太陽と緑の会リサイクル作業所及び太陽と緑の会月の宮作業所合同の宿泊研修旅行を行いました。研修の参加者は様々なハンディを持ったメンバー、スタッフ、ボランティア、計31名(リサイクル作業所19名、月の宮作業所12名)です。
 今回の研修では、作業所利用者の見識を深めることを目的として、王子製紙株式会社米子工場(http://www.ojipaper.co.jp/comp/about/koujo/11.html)の見学を行いました。
 11月7日午前10時、金比羅タクシー41人乗り大型バスに乗って太陽と緑の会リサイクル作業所を出発。高松道、瀬戸大橋、岡山道、米子道と走り、午後1時8分に蒜山高原SAに到着。経費節減のため昼食は手作りのおにぎり。午後2時20分、宿泊先のホテルウェルネスほうき路(鳥取県米子市)に到着。
 11月8日午前9時15分、ホテルを出発。午前10時に見学先の王子製紙米子工場に到着。工場見学室にてDVDとパンフレットを使用しての説明後、バスで移動しながら、各製造工程の案内をして頂きました。
 米子工場は高級塗工紙、高級白板紙の専用工場です。東京ドーム12個分の敷地で、1日のべ1000人(関連会社含む)の方が3交替24時間操業で働いています。
 中国など海外から境港に輸入された木材チップは、200台のトラックで米子工場まで運びます。木材チップは、薬品を入れて蒸解釜で煮て、木材繊維と黒液(木材繊維以外のものが薬液に溶け出したもの)とに分離し、漂白して、化学パルプとなります。
 黒液は濃縮してボイラー(発電等)の燃料として使用し、使用後は薬品として回収し、再使用します。木材も薬品も無駄なく使う合理的なシステムです。ボイラーの燃料としては、他にRPF(リサイクル不能古紙、塩ビを除く廃プラスチックが原料)、廃タイヤも活用し、重油を一切使用せずに、4基のタービンによる自家発電で電気を自給自足しています。
 パルプは、最先端のN−1マシン(抄紙 1600m/分)、N−1コーター(塗工 1800m/分)を導入した抄紙・塗工工程で紙となり、表面に薬品を塗って製品化します。製品の半分は、工場内の専用引込み線から鉄道で東京へ出荷し、残りはトラックで関西圏、中部圏他へ運びます。
 また、平成4年に米子工場の社員食堂から始まった割り箸リサイクル運動は、地元皆生温泉の旅館組合の協力によって広がり、その後全国的な運動に発展していったとのことでした。
説明や案内の際には、メンバー、スタッフ、ボランティアから次々と質問が飛び出し、ピントのずれた質問に対しても、にこやかに、明確に答えて下さり、本当に感謝しております。
 午前11時30分、米子工場を出発。蒜山高原SAで昼食は経費節減のため390円のほかほか弁当。午後3時45分、太陽と緑の会リサイクル作業所到着、解散。大変有意義な研修とすることができました。