投稿日:2010年08月29日

事務局通信35〜テンプラ廃油から作った粉石けん 

今年8月の国土交通省等の発表により、平成21年度末の下水道普及率において、徳島県が9年連続最下位であることが明らかとなりました。
もちろん、人口密度の低い地域で下水道を導入することには無駄も多く、設置にかかるコストもさることながら、維持管理にかかる費用ははかりしれないものがあります。下水道がすべてよいわけではなく、むしろ合併処理浄化槽の方が適している、という地域もあり、徳島県も一部の都市部を除けば、それに該当すると思います。

ただ実は、合併処理浄化槽や農業集落排水施設などを含めた汚水処理施設全体の普及率も、徳島県は47.6%で8年連続最下位になっています。
県民約80万人のうち半数を超す約42万人は生活雑排水をそのまま河川などに流していることになります。
ちなみに同普及率が徳島の次に低いのは和歌山(50.1%)で、この2県が突出しています。以下高知、大分、香川、鹿児島、愛媛(66〜69%)の順となり、普及率が7割未満(人口の3割が垂れ流し)の7県の中に四国四県がすべて入っています。
「人口の過半数が生活雑排水を垂れ流し」という徳島県の事情を踏まえると、徳島県でテンプラ廃油から作った粉石けんを販売することには意味があると思います。