投稿日:2009年02月24日

事務局通信 その25 

資源変換装置

 太陽と緑の会には1日に150人以上の市民の方が来られます。品物を持って来て下さる方、リユース品を買い求めに来る方、など様々です。「家庭でいらなくなった品物でまだ使えるものを活用してほしい」という願いと「安くていいもの、掘り出し物を見つけたい」という思いが、ここで結ばれます。
 ここを利用される市民の皆様の中で、ここが障害者の働く場所、自立支援の場所であることをご存じの方は少ないです。逆に障害者福祉に関心のない方でも利用して頂けることが、太陽と緑の会の活動の広がりにつながっています。
 創設25周年を迎える、地域活動支援センター「太陽と緑の会リサイクル作業所」には、身体障害、知的障害、精神障害を持つ、20才から59才の男性、女性、合わせて15名の方が、自宅、生活棟などから、徒歩、自転車、交通機関(JR、バス)等の手段を使って、通ってきています。
 ここでは作業所の利用者の方を「メンバー」と呼んでいます。メンバーさんの働き方は一人一人違います。1日2時間、週3日の人もいれば、1日8時間、週6日の人もいます。作業内容も値札の印字、値札付け、ウエス切り、洗浄・磨き、包装といった内職的な仕事や、品物の運搬、資源ごみの選別・積込といった力仕事、品物のお持ち込みへの応対や売場の案内などの接客の他、売場・トイレ・建物周囲の清掃などもあり、バラエティに富んでいます。レジや電話番を担当しているメンバーさんもいます。ここでトレーニングを積んで一般就労への挑戦を考えている人もいます。
 給料は時給制をとっており、作業内容によって時給100円から620円まで幅があり、時給ミーティングによって決定するシステムをとっています。月額では1万円から9万円くらいになり、それに障害者基礎年金を合わせることで、経済的に自立した生活を送っている方もいます。
 市民の皆様が、太陽と緑の会で買い物をしたり、太陽と緑の会にリユース可能な品物を提供して下さることが、障害者の方の自立に役立っているのです。ありがたいことです。(文責 小山)